開けてから一瞬
ハルが私を見た
そして扉をもう一度閉めると
一緒に中に入ろうと
近づいた私の唇にキスをしたのだ
ちょっとまった、反則だよ
唇が離れると
ハルが満足そうににっこり笑う
突然の攻撃に
私の心臓は爆発しそうだ
そんな私の表情に
クスリと笑って
行くよと言った
そして、もう一度
扉を開けた
「すみません、戻りました。」
中はがらんとしていて
部屋の突き当りに
大きな鏡が設置されていた
その両側に四角いソファが
並べて置いてある
そして鏡の前には
グランドピアノ
その上や近くに、マイクや楽器が
その傍に不規則に置いてあった
そして、その隙間に
一緒にリハーサルをしている
人達がいて
ハルの言葉に一斉にこちらを見た
もう駄目だ
私は諦めて素直に挨拶をした
「初めまして、お邪魔します。」
そう言って頭を下げる
スタジオの鏡から反対の
入口の近くにも
椅子が置いてあった。
ハルが私の手を引いて
そちらへ連れてってくれた
そしてそこに私の荷物を置く
「ここで座って見てて。」
私は言われた通り頷いて
椅子に腰かけた
ハルは私に笑いかけると
皆の所に向かう
ハルが行くと、皆がハルを
笑って迎えてくれた

