そして高校生のリア充


しっかり自分たちの世界を作りだしていた



彼女が食べ終わるのを



じっとみつめる彼氏



今にも彼女に触りだしそうな



雰囲気だった



彼氏の視線に



彼女がテーブルの下で



彼氏の手を引き寄せ



自分の膝に乗せた



そして笑う



満足そうな彼氏



お店の雰囲気には



あまり似つかわしくなかった



彼女は肩の出ている白のトップスに



ブルーのミニスカート



私が住んでる町で



あんな格好している人といえば



ブラジル人のおねい様くらいだ



それでも幸せそうに見つめあう



二人を見ていたら



嫌でもハルを思い出してしまう



いいなあ



彼女は照れ隠しにスマホを



いじくる



彼氏もそんな彼女が



愛しくてたまらないらしい



ずっと一緒にいたいその気持ち



すごくよく分かった




注文したものをたいらげると



元気が出てきた



高校生のリア充に刺激をうけ



気持ちはハルに会うことで



いっぱいになっていた





しばらくお店の中で



検索をし、電車を探す



ついでに



ハルの住む町の



最寄り駅の周辺も調べた



時間は午後の三時を回っていた



今日は三時から



リハーサルがあると



言っていたっけ。



自力で彼の所まで



たどり着こうかな



彼に迷惑をかけたくなくて



そうメッセージを送った



すぐにハルからメッセージか来る



無理しちゃ駄目だよ



困ったら必ず連絡してと書いてあった



もうだめだ



その優しさに



恋しさが募った



えーい、いけるとこまで



行ってやる



私は店をでた。