部屋に戻ると
ハルからの電話がいつ来ても
いい様に準備をする
そうだ、お酒とおツマミ出しちゃえ
ワインとアボガド
そしてチーズ
なんだか楽しくなってきた
家飲みなのに
ドキドキする
音楽も用意
準備が済む頃
呼出し音が呼んだ
ワインの前で
ボタンを押す
ハルの声がした
「俺だよ、愛果元気」
ハルの声が嬉しくて
たまらない
何してるのと聞いてくれた
お酒飲んでると言うと
笑われた
あなたの笑い声は
私を幸せにする
ちょっと辛かった心が
軽くなった
ハルは元気かな
何してるのと尋ねた
俺も飲んでた、実は
そう言った
何だと私
一緒だねといって
ワインを口に入れた
今日はどうだったと
尋ねる
仕事休みだったらしい
指がなまるのが嫌だから
練習してたと言う
みんな上手いんだ
俺ついていくのがやっと
なんて笑う
そうなんだ
ハルも一緒だね
私も会社でやなコトあった
やなヤツがいたんだ
夜の風はまだ涼しくて
部屋のカーテンを揺らす
こうして話をするだけで
何故だろう
とても落ち着いた
ハルが優しく受け止めてくれるからだ
私もあなたにとって
そうありたい
彼には見えていないけど
一番の笑顔で返事をする
やなヤツなんて俺が
許さん!
なんてふざけるから
自然に話が続くんだ
優しいハルがたまらなく
愛おしい

