そのうち二人の喧嘩を見ていたら
なんだか
自分のこんなとこ
自分で嫌になっちゃった
こんな時はそう
笑っちゃえ
目の前で繰り広げられる
夫婦漫才も笑い飛ばしちゃえ
泣いていても
笑っていても
過ぎていく時間なら
楽しんでいたいよ
心配してる二人の気持ち
有難い
自分のことで喧嘩してくれる
友人
幸せだなって思う
明日はお休み
でも
もうそろそろ
お開きにしよう
考えても仕方ないこと
考えてもね
私は笑ってハイハイと言った
「ご馳走様でーす」
二人は喧嘩を止めて
私を見た
「ちょっと、見せつけないでよね
今の私には羨ましすぎるよ」
もう泣いてないよ
大丈夫
二人の気持ちが
寂しさを忘れさせてくれたんだ
「ありがとう、二人のこと大好き
だから、結婚しても仲良くしよう。
圭介、遊びに押しかけるから
よろしく」
そう言ってみた
「それから、こうしてたまに
蘭をお借りしますので
ヨロシクね」
隣の席の客も
いつの間にかいなくなっていた
店の中は
お客もまばらになっている
すごく今
ハルに逢いたかった
部屋にもどったら
電話しよっと
声が聞きたい
そう思ったら
もう
その気持ちでいっぱいだった
なんだか
納得のいっていない
二人を引き連れ
店をでる
申し訳ないと思いながら
圭介に送ってもらう
部屋に帰ると
鞄も持ったまま
受話器を取った

