「....三神くんっ ! ねぇ、ねぇ ! 」

それでも動かない三神くんにまた、視界が歪んでいく。

「....はぁ、もう起きるから。」

そう言って私の涙をパジャマの袖口で拭ってくれた。

「....本当に凛は泣き虫なんだから」

そう呆れたような口調で言う三神くん...

だけどもその表情は、どこか嬉しそうにしていた。


そして、いつの間にか支度をし終わってる三神くん

「....凛、行くよ?」

そう言って、綺麗な顔して笑うのだ。

「.....うん ! 」