三神くんと私。



そう返せば、ふっと鼻で笑う三神くん。

「...友達ねぇ...そんなふうに見えなかったけど?」

「本当にただの友達だよ?」

「....へぇー凛は男でも友達なら抱き付くんだ?」

そう言って私を見下ろす三神くんの顔は
綺麗だからこそ、余計怖く感じてしまう。

だけど、そんな思いとは裏腹に
心臓の音がドクドクと鳴り続ける。


「....三神くん...?」

「なに、勝手に触らせてんの?」

そう言ったと同時に、私の頬に手を伸ばした。

「...っ」

それから、三神くんは私の
頬に、目元に、おでこに、髪に唇をあてる。

もう、心臓が壊れるくらいに音をたてる。

「....三神くんっ、本当に優くんは友達なのっ」

私の言った一言で三神くんの動きが一瞬止まった。

「.....優くんねぇ...」

そう言ってさっきよりも鋭くなった瞳。

「....今さら、他の奴になんてやらない」

そう独り言のように呟いて、私に唇を重ねた。

「......っん」

何で急にこんなことするのか
全然わかんなくて、ただ涙が溢れてくる。

「....凛」

「.....みっ..神く...ん」

必死に抵抗しても敵う筈もない。