三神くんと私。



すると、優くんが私を見て
はっと少し驚いたように目を見開いた。

「...ごめん...本当ごめんね。冗談が過ぎた…」

そう申し訳なさそうに言ったと思ったら、
だんだんと口元が緩んでいく優くん。

「......ちょっと ! 優くん、バカにしてるでしょ!!」

そう言うと、優くんは
私の髪の毛をクシャクシャとして

「バカになんてしてないよ...可愛いなって...」

「.....え」

思わず戸惑っていると、

「......小さい子供みたいで」

そう言ってクスクス笑う優くん。

「.....もう、優くん嫌い」

そう言ってそっぽを向くと、
慌てたように謝ってきた。


__すると、


「....凛」


そう聞き慣れた声がした。

そっと声の方へと向くと、

そこには三神くんがいた。


「......三神くん...」