三神くんと私。



虫が大っ嫌いな私。

そんな私がそう言われてじっとできる筈がなく...


「...ぃゃゃやぁ!とって!とって!」

慌てて騒いで、混乱していると。

「....ちょっ!凛っ...凛ってば、大丈夫だって」

そう言われて、やっと落ち着いた私。

そして、よかったぁ ーっと1人安心していると、
すぐ近くで少し戸惑うような優くんの声がした。

「...凛....あのー、
...俺は別にいいけどさ...一応ここ、中庭で...」

そう言われて、はっと気づいた私。

なんと、私は優くんの胸に抱き付くような状態。

「ご、ご、ご、ごめんなさいっ!」

そう言って急いで離れた。

すると、顔を片手で覆うようにしてる優くん。

「.... いや、ごめん。
ここまで、驚くとは思わなくて...冗談だよ」

___冗談?

じょうだん...ジョーダン...じょうだん...

「....嘘ついたの!?...ちょっと ! 優くん ! 」

考えれば考えるほど恥ずかしくなっていく。

もう、恥ずかし過ぎて、泣きそうにはなってきた。