「ぶっさいくな顔ね、貴方」
昨日の夜、別れてからまだ半日も経っていなかったけれど、私はバーカウンターに座る。
お昼は11時から15時までランチをしている店長のお店で、日替わりランチを頼んだ。
「元の顔が悪いから擬態が上手くいかないんです」
「そうじゃなくて、睡眠不足ってこと。目が充血してて血走ってて怖いわ」
今日のランチは、ハニートーストとトマトスープ。塩レモンがみじん切りで散りばめられたココナッツオイルサラダ、苺の入ったスムージー。
店長は本当に女の心を持っているのかもしれない。どれも雑誌で見かけそうな美容対策ばっちりのメニューだ。
「でも良かった。貴方に渡そうと思って買ってきてあげたのよ」
「へ」
サクッとサラダにフォークを突き刺した私に、店長はピンクの可愛い紙袋を渡してきた。
「開けてみて」
にっこりと笑う店長は、バーカウンターに両肘をついて可愛らしく首を傾げている。
中に手を入れて、掴んで引っ張りだして思わず目をに開いた。
「ひっ」



