右肩の蝶、飛んだ。





「ねえねえ、蝶矢君てどれどれ? どの根性が曲がって世の中を舐め腐っている顔の子?」

「どんなイメージですか。向こうの、司会者と打ち合わせしてる眼鏡の、黒のスーツです」

店長の言い草が、不D何の私へのイメージな気がしてふつふつと怒りが込み上げる。
でもよくよく考えても、そのイメージ通りな自分が居る。

「へー……」

「え、何ですか、その反応」

「もっと、根性ねじれた顔してるかと思ったら、意外と可愛いんだもん。若いわね」

「タイプですか?」

冗談のつもりだったのに、店長はにたりと笑う。

「残念。私は胸が大きくて頭のからっぽなお金しか手のかからないライトな関係を築ける子が好きなのよ」


「最低―」


店長がそんな男らしい言葉を吐くとは思わなかった。

だけど、模擬結婚式が始まると、入場して来た新婦が17歳だと聞いて、点著んを上げていた。やれ、肌がプルプルだの、やれ肌がきめ細かいだの。

結局オカマちゃんみたいな言動の方がしっくりきているんだから。


模擬結婚式は、雨が降らなかったこともあり、滞りなくスムーズに終わった。

ブーケトスまでちゃんと行い、カップルの一人がゲットしていた。

別に結婚するからゲットしちゃっても無意味なのに。


「この子に、、この行き遅れの可哀想な子にあげて頂戴」
「ちょ! 店長、私、仕事中ですから!」

ブーケに群がる女の子の中に、店長が駆けだそうとししたのでそれだけは全力で止めておいた。