右肩の蝶、飛んだ。





ホテルの向かいにはコンビニがあって、大学生ぐらいのチャラチャラした男の子たちが煙草を吸いながら喋っている。


それだけでコンビニの柄が悪くなるし、入りずらくなるから不思議だ。


飲み物とおにぎり一個買って、コンビニを出ると、大学生ぐらいの男の子たちと目があってしまった。


「その新作おにぎりって美味しいっすか?」

一番髪の毛が明るくて、ワックスで起たせてある男の子が笑顔で尋ねてくる。

もしかしたら高校生ぐらいかもしれない。話し方が幼い。

「知らないです。適当に買っただけだし」

「そっちの紅茶は美味しいよね」


「おい、お前、やめろよー」

「怖がってるんじゃねー?」

すっかり帰り道を塞がれてしまい、萎える。

うっすらアルコールの匂いがする。
そうか、私も紅茶じゃなくてお酒でも買えば良かった。

そうすればこいつらみたいに馬鹿になれたのに。


「何してるんですか」



コンビニにUターンしようとした私に話しかけて来たのは――蝶矢だった。


スーツのインテリ男に、高校生の男の子たちが退く。