気配を消して、
できるだけ長いのを選んできた
外套(がいとう)を
目深く被り(かぶり)
瞳の色と髪の色を
悟られない(さとられない)よう……




でも急ぎ足で
露草の城方面へ向かっていた……



「ふっ」


封筒に向かって息を吹きかけると、
封筒の口が勝手に閉まり、
繋ぎ目に魔法陣が浮き出た。
そして消える………





露草の城の前で
まとっているカナトの匂いがが
とても新しく、濃い使い魔を
発見した。



────カナトは使い魔にも
好かれているのに、、、、、



気配なしで近づいて、
封筒を差し出し、
怪しいものではないからカナトに、、、、
そのようなことを言うと、
カナト様を呼び捨てとはそなた何者…
と言ってきたが、
感づかれると困るから
透明になって(無論、気配なしで)
その場を離れた────