すると、その時まで感じたことのないくらい
大きな魔力を持った薄い気配が
上にあった。



『確実に、ナオトやカナト、父上と母上より強い!』



そう思って、


『城のものではかなわないから、私が!!』


と木の上で身構えていると
その気配が


スタッ


と、私の目の前に着地した。


『ここは?』

と言うように、私に気づかずキョロキョロ辺りを見回す彼の第一印象…