「なんか、話したら少しすっきりしました」
彼女が、すっきりした表情で話す。
「それはよかった」
こんどは俺の知らないところで行為をおよんで下さい。
「ササキ トモミ」
急にどうした?
てか、
「なぜ、俺の名前を?」
「隣のクラスでうるさかったのを憶えてるだけです」
「あ、ごめんね(笑)」
「けど………」
「?」
どうした?
けど……なに?
「なんでもないです。ありがとうございました。さようなら」
彼女が普通に帰ろうとしている。
ちょっと待て!
「君の名前は?」
彼女は立ち止まって、ああという顔をした。
「オオタニ チホ です」
「オオタニさん。俺がオオタニさんの高校デビューを手伝うよ」
「デビューって……もう色々と終わってますが」
呆れた顔で見てくる。オオタニさん。
大丈夫。俺は中学2年デビューだから。
「まだ3週間しか経ってないよ。まだみんなオオタニさんのことわかってないから大丈夫」
「はぁ。そうですか」
大丈夫、この俺が人に関わるんだ。失敗なんかしない、させない。
俺とオオタニさんの高校デビューはこれからだ。
