「さっさん帰るべー」
「おう、少し待ってー」
高校入学してから早3週間。
吹奏楽部の体験入部を終え、高校でできた友達。
西村 邦和(にしむら くにかず)と共に帰る。
「かず、遅れてめんご☆」
「キモイ」
「キモイいうなよ(笑)」
邦和は、目つき悪い。
キモイとか、冗談で言っても冗談に聞こえないくらい目つき悪い。
けど、目つき悪いからこそ俺のオアシスなんだ。
人がよらないから。
最低だと思うかもしれないけど、仕方がない。
俺の安寧のためだ。
「じゃーなーかずー!」
「おう、じゃーなーさっさん!」
邦和と分かれて1人家路につく。
俺の帰り道に大きな橋がかかってるところを通る。
まぁまぁ薄暗く女の子が1人で歩くのは危ないなと思いながら橋の中央部にさしかかるところで人が突っ立てるのがみえた。
その人は、手すりに手をかけると足をかけ、身を乗り出そうとしてた。
「何してるんですか!?」
大声でその人のもとへ駆け寄る。
その人は、同じ学校の制服をきた女の子だった。
