「次ー出席番号8番、黒石ー」 「はぁーい」 椅子からおりて机の横の道をあるく。 教卓の前について、箱の中に手を入れてみる。 まだ8番なので中はいっぱいあった。私はやっぱり瑠羽の近くがいいので13と15を狙ってひいてみた。 カサカサ ……これだ!と思ったやつをとってみる。 「はい、黒石はそれな、次9番佐藤」 次の佐藤さんとすれ違って、自分の席につく。 遠くの方から瑠羽の「早く開け!」的な視線が痛いので開いてみることにした。