「お前らくじ運つけたんだろうな」
と、私のクラス(2-3)の担任、福井理人先生が言う。
福井先生は、喋りが面白いし、適当に
みえていてもいろいろ考えているから好きだ。
「くじ運なんてつくわけ無いでしょー」
そうだな、と先生がいうと皆笑っていた。私もはは、ぐらいに笑う。
「で、くじなんだが、出席番号順でいいだろ?いろいろ決めるのめんどくさいし」
.....................................................................
そんなこんなでひいたくじ。
よつおりにしてある紙に番号が書いてあって、その番号のところに男女別れて座る、そんなシステムだった。
出席番号順だと、瑠羽の方が早い。瑠羽は教卓にくじを引きにいくと、わざわざ私の方の席を回って自分の席に戻る。
「華。私14番だから華は13番か15番引いてね」
という無茶なお願いをするために。