「じゃあ次の時間くじ引くから、お前らそれまでにくじ運つけとけよ」





そこで、チャイムが鳴った。






.........................休み時間..........................





「ねね、華。あなた誰のとなり狙う?」



向こうの席からあたしの席に走ってきた二つ結びが似合う目がぱっちりした女の子、私の親友の、海崎瑠羽が話しかける。




「え、誰でもいいよ」




私は元からそういうのに疎くて、隣の席とか正直どうでもいいし、普通に楽しけりゃいいかなって思ってる。




「えぇえぇえぇ。ダメだよ華。こういうのは狙っていかないと」



わたしの名前は華凛なのに上の文字だけとって華と呼ぶような変わった子だ。




「そういう瑠羽は?誰かいるの?」







「ふふふ。5人に絞ったのだよ華凛くん。」



うえ、何人いたんだよ、と思ったけど口に出さず黙って聞いていた。



すると瑠羽は紙を出してスラスラ名前を書いていく。





「一人目のモブ男くんは~」


と、一人一人のいいところを説明していく。




「んで、五人目!!」