『まじ、ダルいし。』

そろそろ、夏休みという頃、俺は友達の雅(マサ)と優介(ユウスケ)と慶大(ケイタ)で学校をサボっている。

「ゲーセン行く??」

雅が手で仰ぎながら言った。

「やばくないか??俺ら制服だぜ。」

優介が携帯をいじりながら言った。

「そか!じゃっどこ行く?」

雅が俺の顔見た。


んだよ。

俺に振るなよ。

『俺、一回家帰るわ。』


俺は携帯の時計を見ながら言った。

「まじかぁ~。んじゃみんな、一回解散して私服に着替えて遊ばねぇ?」

雅が服の襟の方をパタパタさせながら言った。


落ち着きねぇな。

そう思いながら俺は頷いた。

「俺、優真(ユウマ)んとこ寄っていい?」

慶大が俺の携帯を覗き込んで言った。