自分と風景をリンクさせようとすると、そのチグハグさに唖然とする。 滑稽だ。 馬鹿馬鹿しい。 耳を塞ぐ。 あー、あー、あー。 誰もいない。 聞こえない。 なにもない。 そんなことをしてでも あたしは歩きたい。 この雑踏の中から抜け出して、走り出して 自分にしか走れない道を走り抜けたい。 生まれてきたことに意味がないのなら、あたしは自分で作ってやりたかった。