沙「でも、そんな薄情な人達でもないからさ、少しでも信じてくれたら嬉しいな」

沙奈が葵に笑いかけた

その沙奈の顔をじーっと見る葵

何を思ったのか、俺と拓人の顔も見始めた

そして、何か覚悟を決めたのか沙奈から腕を解き離れた

そして、俺の前に来た

突然の事過ぎて分からず首を傾げる

輝「どうし……」

葵「お兄さんはどんな人?」

話しかけようとしたら質問が飛んできて、葵も首を傾げる状態となった

うん?

性格とかを言えばいいのか?

何を言えばいいのか分からないのを悟ったのか葵が付け加える

葵「お兄さんはどんな過去を持った人なの?
お兄さんの瞳って少し私に似てる」

っ!?

言葉を失うとはこの事を言うんだろうと思う

あまりにも似た過去を持っていると思っていた矢先に相手にもそれを見破られたのだから

輝「……………」

なんて返せばいいかわからずただ黙っていた

すると、俺の頭に葵の小さな手が乗っていた