それから葵へ視線を向けると視線がかち合った
ドキッ
輝「……」
何か言おうとするが言葉が出てこない
俺はここに来てなんて声を掛けるつもりだった?
葵の話を聞いてどう思った?
俺は、葵の事をどう思ってる?
葵「紅炎の総長さん」
葵がソファーから立ち上がり俺に近づく
葵「さっきはごめんなさい
とりみだしてしまって
なんでこうな風になってるのかは慶羅から聞いたんでしょ?
だから屋上の時もだったけどこれ以上近づくことは出来ないの
手を近づけて頭撫でたけどそれでも正直精一杯だった」
そういうと目を伏せて俯く葵
少しの沈黙の後、それを破ったのは俺
輝「……だからなんだ?
なんだって言うのも変かもしれないけど、葵って事にかわりはないんだろ?
そういう事があっての今の葵だろ?
その事を過去として受け止めるのはまだ出来ないかもしてないけど少しずつでも克服していこうな?
俺が付いててやるから、な?」
葵「………そんなこと初めて言われた」
それから糸が切れたかのように静かに泣き始めた
涙を拭いたくてもこれ以上近づけない
もどかしい距離

