そんなの俺の過去なんて軽い
似た過去だからといって心の傷の深さまで同じわけないのに
そんな、簡単な事に気づいてなかった
安心させてやりたい
一刻も早く葵を安心させたい
その一心で慶羅に何も声を掛けずに寝室を出た
リビングに居る葵に早く
早く抱きしめて…
抱きしめて、どーするつもりだ?
リビングに行くために動かしていた足を止めて立ち尽くす
な、何考えてんだ俺は?
葵は男嫌いなんだぞ?
さっきの話を聞いて抱きしめるとか余計ダメだろ
ズキズキ
なんか、胸が痛てぇ
とりあえず先に葵を落ち着かせよう
再び足を動かしリビングへ向かった
ガチャ
リビングのドアを開ける
ソファーの上で体育座りをして丸まってる葵がいた
飲み物は飲んでいないのかさほど減ってない

