輝「わかってる。葵」
振り向き葵を呼ぶと体を強ばらせていた
怖がらせている事に気づき、背を低くし子供をあやす様に頭をポンポンさせながら微笑む
輝「あっちに行こっか?」
俺の部屋の奥にあるリビングを指して言う
すると葵はコクコクと頷きそっちへと俺は誘導しソファーに座らせて、飲み物を出した
それが終わり慶羅を寝室へと案内して、俺はベッドの側にある椅子に、慶羅はベッドに腰掛ける
輝「ふぅ、で?
なんで葵はお前に恐怖してる?」
まだ話すか迷ってる様子の慶羅だったが意を決したのか真剣な面持ちで顔を上げた
慶「アイツの、葵の男嫌いを作った原因が俺の親父なんだよ
アイツが葵の部屋に忍び込んで…
もぅ、親父でもないが、あんな奴と血が繋がってるってだけで胸糞悪い
はぁー、容姿がアイツに似てしまった俺はその時間帯に会うと葵がフラッシュバックを起こしていつも恐怖される
その時間帯を避けてたつもりだったけど環境が変わって忘れちまってた
情ねぇ」
話終わって顔を下げてため息をつく慶羅
『情ねぇ』
それは俺の台詞だ
葵と過去が似ていると言っても心の傷の深さが違い過ぎる
葵にとって、仲良しの幼馴染みの父親に襲われることはかなりのショックと悲しみ、そして絶望

