あんな奴のせいにするつもりはなかったけれど、なんとなく、あいつは気に入らない。


どいつもこいつも、私を馬鹿にするだから。


「またここ⁈」


前と同じ場所にいた日野原 誠。


なんか、無性にイライラする。


あの夜、あたしに優しかったあいつも、今、私を睨むあいつに!


私の肩書きを壊されたとしか思えなくなった。


「なに?喋り方そっちにしたの?」


どーでもいいだろそんなの!


「早く指導室行ってよね!迷惑なの!私に手間かけるのやめてくれる?」


「…いきなりなんだよお前。頭いかれてんじゃね?」