「できれば来て欲しいって言ってたよ?でも髪染めちゃったしね…」


染めてなくてもお前の髪はブロンドだけどな。


俺は茶髪だったから、高校で染めてみたくなって親に言ったら、高校生じゃないとできないから、という理由であっさりOKが出た。


今日は自分の部屋で何かしてよう。


「…兄さんらしいね。」


階段を登ってる俺に向かって、聖夜が一言。


「何が?」


「知ってるんだから、噂。中学まで広がってる。」


…!


「あれ、やばくなるよ。安東 優笑って人が壊れるの、時間の問題。」


「なんでわかるんだ?」


ニヤッと笑った聖夜。


「決まってんじゃん?女の感よ。」


確かに女の顔だ。