女嫌い × 裏表少女

「優笑!」


誠が、私を抱きしめる。


この温もりが、この腕が、この感覚が、大好きなんだ。


「まだ泣いてるの?いい加減泣き止みなよ?」


「無理だよぉ〜、嬉し泣きだもん!」


「可愛いこと言うなよ。」


「私、全然可愛くないよ?」


「俺の中ではダントツ1位。」


「親だってOKしないかも。」


「うん。だったら連れてっちゃお。」


もう、何言っても解決策を出しちゃうんだから。


「でも、夏休み連絡くれなかったし…」


「何?嫉妬?夏休みは会社の見学で大忙しだったから、連絡も取れなかっただけ。言っておけばよかったな。悪い。」


なーんだ。


やっぱり私の勘違いだったんだ。


誠全然悪くないじゃん!


「ううん。ごめんね?私のただの嫉妬。」


こんなに、強欲な私。


日野原の顔を見上げる。


「本当に、私でいいの?」


こんなに、素直じゃなくて、不器用で、可愛げがなくて…いいところなんて一つもないのに。


「違うぜ?優笑でいいんじゃなくて、優笑じゃなくちゃダメなんだよ。」