俺は名前呼びなのにな。


お前だって俺のこと名前で呼んでいいのに。


そんなに…俺のこと嫌い?


そんなに、お前にとって俺はやなやつ?


「…えっと。」


目が泳ぎまくってる優笑。


困らせちまったかな?


こんなことしたいわけじゃなかったんだけど…。


「はぁ。ごめんな。なんでもねーよ。」


軽く、優笑の頭に手を乗せる。


ドアが開いた。


聖と如月が手を振っている。


「降りるぜ?」


ゆえに手を差し伸べる。


優笑は一旦躊躇してから、俺の手を取った。