金持ちかもしれないけど、金持ちらしいことは一切やってない。


日野原みたいに別荘とか友達とかもいなかったし。


「じゃ、また初だな!」


ふふふ。


やっぱり、日野原の笑顔は素敵。


私の持ってない色んなものを持ってる笑顔。


そして、振り切れた笑顔だ。


私は、変われたのかな?


「凛さん。今日はいつもと違う服装ですね?」


「に、似合わないなら似合わないって言いなさいよ!」


あらら、凛は早くもご立腹?


「いえ。そういうつもりではなくてですね、その〜…」





「ねえ日野原、聖くんの顔真っ赤じゃない?」


「…んあ?」


もう、なんでまた嫌そうな顔するかな?


「まじだな。」


「でしょ?」