「おはようございます。」


…橋本、くん。


バッチリ執事モードだ。


凛も目が点だし。


「…」


「荷物はこちらで運びますので…愛川さん!」


「はーい。運転手、アンド、身の回りのお世話をさせていただきます。愛川りくです。」


ちゃら目の執事さんがでてきた。


これが、橋本君の言ってた愛川さんか。


「荷物をお持ちいたします。少々お待ちください。」


丁寧なお辞儀をして、愛川さんと橋本くんは、呆然と立ち尽くす私達から荷物を楽々と奪い、去っていった。