「おはよう、あれ?」


橋本くんがいるのに、日野原がいない。


「日野原のが遅いなんて珍しいね?」


「違うんだよ。今日は誠が先に出たんだけど、仕事がある執事さんが乗せてきてくるっていうから乗ってきたら、歩きで行った誠を追い越しちゃったんだ。」


申し訳なさそうな橋本くん。


橋本くんは日野原の前だけ、口調が荒いっていうか、厳しいんだよね。


もちろん、いつも優しすぎるぐらい優しいんだけど。


「橋本くんって、優しいよね?」


「はははっ!ありがとう。でもそれ、誠に慣れちゃったからじゃないの?」


さすがメガネ男子。


笑顔も素敵なようで。