女嫌い × 裏表少女

日野原にあったときから、なんとなく、ねぇさんに似てる気はしてたんだと思う。


今も思えば、日野原の白い歯を見せて笑う笑顔は、姉さんそのものだったなぁ。


モードで壁を作って、思い出したくなかったんだ。


姉さんの笑顔も、兄さんの優しさも…。


「…っ…っ…」


本当は…本当は、許して欲しかったんだ。


聞いて欲しかったんだ。


私のせいじゃないって、抱えなくていいんだよって!


そう、言って欲しかったの。


「ふえぇぇぇぇぇ〜〜〜!」


「ど、どうした?俺?俺のせい?」


大慌ての日野原。


ごめんね、違うんだよ。