優笑を見ると目を逸らされた。


優笑は秘密があると目をそらす。


最近話しててわかったことだけどー。


「お前、なんか隠してない?心の奥に…闇っつうか?なぁ、どうしてあんな性格だったんだよ?」


ほら、また悲しそうに笑う。


「…モードのこと?」


モード?


「あれ?そこは気づいてないの?先生とか、前までみんなの前で表モードで、日野原といる時だけ使ってたのが心の中の裏モード。もうよくわかんないけど。」


コンクリートに腰掛ける優笑。


「…日野原にぐらい、話したっていいかな?」


ゆえは遠い目をして話し始めた。