女嫌い × 裏表少女

反射的につぶっていた目を開ける。


痛みがこない。


「‼︎」


なんで!


なんであんたがここにいるの!


「ご、ごめんなさい!日野原くん!私!」


私は驚いて声も出ない。


「…れ。」


「え?ひ、日野原…くん?」


日野原は、あってから一度も見たことがないような厳しい目で、彼女たちを見た。


「さっさと散れ!おめーらみたいなのが一番嫌いなんだよ!俺の近くによるな!」


「…!」


すごい、日野原くんの声ひとつで、みんな、いなくなった。