俺が生まれた時、姉貴は15歳だった。


その時すでに許婚がいて、18で結婚することにまで話が進んだときのことだった。


俺は、姉貴のことが大好きだった。


猫かぶってたあの頃は、姉貴にくっついて、どこか行くときだけ、素で喜んでいた。


許嫁の人も優しくて、デートにまで連れてってくれた。


生まれた時からいて、これからも姉貴にかまってもらって、家族みたいに許嫁のひどもなったある時。


それは、俺が5歳、物心着いてすぐの、ピュアな心だった時だ。