…それには正直迷う。


親にしか言ったことがないことで、他人に話したことはねーからな。


でも、真相を話すって、そっちの意味も含まれてただろーし。


「わかった、話すから一個いいか?」


「ん?」


俺が聞きたいのは…やっぱり猫かぶってた理由だよな。


「一つだけ言うこと聞いてくれ。」


「…一つだけ質問に答える。それでいいかな?」


…?


なんか違うのか?


またいいや。


「おう。よろしく頼むぜ。」


「じゃ、お願いします。日野原。」


俺は執事の入れてくれたハーブティーを一口飲むと、話し始めた。