翌日の放課後。

この日は、梨勢が風邪で休みで、一日中ほとんど、一人。


……_____寂しいなあ。


そんな気持ちの中、私は1人、校門の方へ足を進めていた。


その時だった。


「心菜さん、よね?ちょっといい?」


校門の陰から、昨日の美人さん…、七瀬さんが私の方に近寄り、話しかけてきたのだ。


私は、「はい」と静かに頷き、ゆっくりと七瀬さんの後についた。