「せんぱ」 「なにもねーからな。」 「え?」 私の声を遮った先輩の言葉は、私が聞きたかった声。 ……なんで聞きたかったのか? それは……。 えっと、 わかんない!! けど、けど、なんだか気になって…。 「だから、続けるからな。俺らの今の関係も。俺の気持ちも。諦めたりしねーから。」 そう言って、クシャと優しく笑う先輩に……。 __________少しドキッとした。