_______________放課後。

下校時間。


私は、梨勢と一緒に玄関まで来ていた。


「もー、アツアツだね!先輩と心菜!ひゃ〜〜!うらやましっ」

そう言って、腕を組む梨勢。


……もー、梨勢ったら。


そんなことを思いながらも、何故か喜んでいる私がいるのは、何故だろう?


そんなハテナマークを一人で浮かべながら、玄関から出た時だった。


「なに?あれ。」

玄関あたりで、大きな野次馬ができていたのだ。

「ちょっと心菜!!いくよ!」

「ちょっ、梨勢!?」



そういうのが好きな梨勢は、私の腕を無理やり引っ張ると、野次馬の中に顔を突っ込んだ。