先輩に手を伸ばし、軽くハグをしようと思っていた最中(さなか)。
「ぐぁ⁉︎」
見事に、石につまづいたのだ。
一気に、急降下し出す体。
……やばいっ!
……これじゃあっ。
私は、強く目を瞑った。
「あぶねっ」
そんな私に聞こえてきたのは、そんな先輩の声。
__________ドンッ
砂の上なのに、そんな鈍い音が、鼓膜を震わせた。
……だけど。
痛くない…。
どうして?
そう思い、目を開ける。
「せっ、先輩!?」
私の真下に、先輩が寝転がっていたのだ。
え、まって。
これって、私が押し倒したんだよね!?
「いってえ。」
そう言って、頭をかく先輩。



