その言葉に、すこし首を傾げる。
……あ、もしかして。
………李雨先輩?
私は、李雨先輩のことを思い出したのと同時に昨日のことを、全て思い出した。
そうだ。
昨日、先輩が私をはこんでくれたんだ。
そう思い出したのと、同時に私の頬は赤く、染まり出した。
……お姫様、だっこ。
女子からの視線が、痛かったのはもちろん覚えてるけど……、
あの近くで見た先輩のたくましくて、かっこいい横顔。
そして、李雨先輩の優しさ。
少し強引だけど…。
なんだか、女子たちがキャーキャー言うのも、ちょっとわかった気がする。
「あの、おじさん。」
「ん?なんだね。」
「その、男の子ってどこに行ったんですか?」
私は、そうおじさんに尋ねた。



