【結月 李雨 side】
「やっ、やだ!!」
俺が、その場に立ち、人を探しに行こうとした時だった…
そんな声が、聞こえたのは。
「ここ、な?」
目にウルウルと涙をため、俺の裾を小さな手で、握ってる。
…やべえ。
可愛い。
そんな心菜を見ると無性にいじめたくなる。
「だめ。俺、行かなきゃいけねーの。」
「いやっ!おいてかないでよ!怖いよ」
そう言って、また俺のことをジッと見つめる心菜。
「怖くねーよ。だから、待ってろ。」
「無理だよ〜。先輩、一緒にいて…っ」
そう言って、俺の裾を離さない心菜。
ほんっと、可愛い。
「しょうがねーな。」
俺は、緩む頬を隠しながら、心菜の隣に座った。
「やった。ありがとうございます、先輩」



