意地悪王子と仮契約!?



うそ…。

うそだろろろおおおおおおお!!


私がそんな気持ちの中、先輩は私を木かげに下ろした。

「わりぃな」

そう言いながら。

外は、もう暗くてほとんど何も見えない。


…こんな中、先輩は私が眠っている間、ずっとさまよってたの?


…先輩。


なんだか、先輩にとても申し訳なくなる。

「あの、先輩。」

「あ?」

「ごめんなさい」

「は?なんであやまんだよ。お前、別に悪くねぇだろ?」

そう言って、しゃがみこみ、私の頭を優しくなでてくれる先輩。


……なんで。

なんでそんなに、優しいの…?

いつもは。

いつもは、意地悪なクセにっ…。


「だって私、仮なのに。」

そうだよ、"仮"なのに…。


「仮でも、今は俺の彼女だ。守んのは、当たり前だろーが。ばーか」