「それより…アンタの彼氏、相変わらず人気だね〜。」


「…えっ?」


そんな梨勢の言葉に、私は、過剰に反応した。


そして、李雨先輩を探す。



……いや、探さなくてもすぐわかる。


たくさんの女の子に囲まれて、キャーキャー叫ばれている人。


そう、すぐ分かっちゃう。


先輩が、まだ人気なのは私の、せいじゃない。