「あっ、あるよ……。」
あの事を思い出すと、もう顔から火が出そう。
「ふーんっ、じゃあ順調じゃん?」
そう言ってニヤニヤする梨勢を、少し睨みながら私は、口を膨らませた。
「じゃあ、心菜‼︎遊園地で、もっと距離縮めなよ!がんばれ!」
そう言って、ハイっと渡されたのが…、
「チケッ……ト?」
「そう!遊園地のチケット!心菜にあげる!」
「えええっ!?いいよ!こんなに、すごいもの!悪いよ!」
そう言って、フリフリと首を振る私に、苦笑を漏らした梨勢は、「うん、だからね。」と口を開いた。
「先輩に、心菜からキスしてよ‼︎」
「は、い?」
「それが、私への報いっていうものでしょ?しかも、先輩の誕生日冬だし。それくらいしてあげたら?彼女さん♪」
そう言って、私の頭をペシッと叩くと、梨勢は、スキップして自分の席へと帰って行った。
……自分から、キスとか。
ぜぇぇぇったい、無理!!!
恥ずかしすぎるよ……。



