「そうだけど?」
そう言いながら、フンッと鼻を鳴らす梨勢。
「で、デートかあ。してみたい、かも」
そんな梨勢を見つめながら私は一言つぶやいた。
「じゃあ、遊園地とかはどう?観覧車で……ラブラブ♡っていうのもいいし、……って、あ!そうだ!」
「なっ、なにっ!?」
そう言葉を発していた梨勢が、いきなり大きく目を見開き、私を見つめた。
_____ドンッ……。
と、机を強く叩きながら。
「もしかして、心菜…。あんた、先輩とキスした事くらいは、…あるよね?」
……キッ、キス!?
そのワードに、体がキツく反応して、顔が真っ赤に染まる。