私、杉崎心菜には最近、悩みがあります……。
「んー、この頃、先輩が構ってくれないんだよなあ……」
そう、悩みとは李雨先輩の事だ。
「こーこなっ‼︎どうしたの?」
そう考えて、机に突っ伏していた私の肩を叩いたのは、案の定、梨勢だった。
「んー…、梨勢〜、この頃先輩があんまり構ってくれないの。」
「はあ…?何言ってんのよ。」
私のつぶやきを聞いて、呆れを切らす梨勢。
「だってー……」
「んー、じゃあ…もうすぐ、冬休みじゃん?先輩と一緒に、どっか行ったらどうなの?」
……どっかへ、行く?
……え、それって、つまり。
「で、でででデート!?」