なんかもっと、真面目な爽やか少年かと……っ。


「ご、ごめんなさい。」


そんなふうに思いながらも、一応謝罪を入れる。


「俺さあ、お前みたいなヤツ嫌いだわー。話したこともねえのに。つか、キモいんだよ。」


「……っ」


確かに、確かに、山城くんの顔をカッコいいなあって思ったのが、始まりだった。


だけど、それだけじゃないんだよ。


なにも知らないくせに……、


私、意外と本気だったりするんだよ?


なのに、……そんなこと言われたら、正直、傷つくよ……っ‼︎


私はそう思い、スカートの裾をギュッと握りながら、うつむく。


「やめてよ?泣かないでくんね?鬱陶し。」


そんな言葉とともに、私は体育館の壁側に追いつめられる。



_____トンッ…


隣で、そんな音がたったかと思うと目の前には、山城くんの顔。