「じゃあ、お詫びになんかしてよ。」


「えっ、さっき笑ったくせに……」


「……ん?」


「ぬぁっ!なっ、なななんもないっ!何すればいいのっ?」


そう言って、首を傾げる杉崎をジッと見つめる。


「…おーい?栗生くっ⁉︎」


俺は、そう発する杉崎を無理やり引き寄せた。


「ちょっ、栗生くん…困るよ。」


そう言って、俺の力に抵抗する杉崎。


俺の力に、抵抗できるはずねーのに。


杉崎は、相変わらず小さくて、あったかくて、いい香りがする。


…………あぁ、好きだなあ。


俺は、そう確認すると、すぐ杉崎から体を離した。