そして……、


「なんか…あったの?」


杉崎はそう言い、俺のそばにしゃがみ込んだ。


ウルウルとした大きな瞳に、見つめられ俺の、心臓はドキドキと加速する。


「杉崎って、ひでぇよ。」


そんな俺から出た言葉は、そんな言葉だった。


……やべっ。


そう思った時には、もう遅かった。


「ごっ、ごめんっ‼︎えっと、その…、私…。」


そう言って、焦り狂う杉崎。


俺は、そんな杉崎をみてプッと吹き出した。


「なっ、なんで笑うのっ!?」


そう言ってアタフタする杉崎は、ハムスターみたいでかわいい。…


なんか、そそられるっつーか……。


いじめたくなる……。